自分を知るきっかけをくれる、『春にして君を離れ』の感想

小説
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モケリン
モケリン

どうもモケリン@mokerin1です

本日はコチラの本の紹介です↓

 

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【家族のために生きてきたはずだった】

 

内容はコチラです↓

内容(「BOOK」データベースより)

優しい夫、よき子供に恵まれ、女は理想の家庭を築き上げたことに満ち足りていた。が、娘の病気見舞いを終えてバグダッドからイギリスへ帰る途中で出会った友人との会話から、それまでの親子関係、夫婦の愛情に疑問を抱きはじめる女の愛の迷いを冷たく見据え、繊細かつ流麗に描いたロマンチック・サスペンス。

 

旅行中に足止めを食らってしまったジョーンという女性が主人公。

優しい夫は弁護士という職業についていて生活は安泰。

3人の子どもたちも、結婚してそれぞれ幸せに暮らしている。

 

はたから見ても幸せそうだし、ジョーン本人も自分は恵まれていると思っていました。

しかし、一人で過去をあれやこれやと思い返してみると、事実が違って見えることに気づき始めます。

 

家族のためと思ってきたことは、本当に家族のためだったのだろうか?

 

 

モケリン
モケリン

常に家族のことを考えて生きてきたと思っていたジョーンですが、本当は自己中心的な決断ばかりしてきたのではないか?

ということに悩まされるようになります。

 

 

そして、夫や子どもたちは、自分を本当に愛しているのだろうか?

とも悩み始めます。

 

 

モケリン
モケリン

ここが読んでいて一番、恐ろしいところでした。

何故なら、自分にも思い当たるところがあるから・・。

 

 

【その幸せは誰の幸せ?】

 

本の中に

「子どもは奴隷みたいなもの」

という表現が出てきます。

 

ジョーンは「それは違う」と否定しますが、

 

子どもは親の与える食べ物を食べるし、与える服を着る、話す言葉も指図され、友人関係にも口出しされる・・。

「奴隷とどこが違うのか」

と、夫のロドニーは言います。

 

モケリン
モケリン

言われてみると確かに似ている(怖)

 

その言葉に反発するジョーンが、

「子どもには分別がないので、親が正しい道へと導いてやらなければならない。」

というようなことを言うんですが、このジョーンの気持ちも分かるんです。

 

 

モケリン
モケリン

将来安定した生活を手に入れて欲しいというのは、親ならば誰でも願うことではないでしょうか?

お金に困らない生活をするために、良い学校に入れて、手堅い職業についてほしい。

 

 

でもこれって、誰の幸せ?

 

冷静になると分かるんですよ、それは親の勝手な願いなんだってことが。

将来の安定を手にしたいのは、親自身。

 

モケリン
モケリン

親が安心したいだけなのに、

「子どものため」

という話にすり替わっているんですよね。

 

 

これは子どもを持つ立場として、私自身も反省すべきところだなって思いました。

 

 

モケリン
モケリン

でもね、このさじ加減って、めちゃくちゃ難しいとも思うんですよ。

導くことも時には必要だと思うんだけど・・どうなんだろうな?

 

 

【まとめ『春にして君を離れ』の感想】

 

 

モケリン
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家族の言葉を聞く。

これがどれだけ難しいことかを、この本で教わっている気がします。

 

 

独身の頃にこの本に出会って、

モケリン
モケリン

「ジョーンのようにはなりたくない」

そう思っていました。

 

何回も再読して、そのたびに

モケリン
モケリン

「ジョーンのようにはなりたくない」

と思ってもいる。

 

けれど何度も読み返してみて、いつも思うのは、

モケリン
モケリン

「私もジョーンのようになっているかも」

ということ。

 

相手の話をきちんと聞くこと。

相手の話を否定しないこと。

相手の思いを踏みにじらないこと。

 

モケリン
モケリン

これがなかなか難しいのです。

 

家族のことは大事に思っているし、ぞんざいに扱っているつもりもない。

けれど気づいたら自己中心的なことをしてしまっている。

 

ジョーンのように無意識に自分勝手にふるまっている。

自分としては家族のためだと思っているのに。

結局、自分のことしか考えていない。

 

 

モケリン
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そんな自分を戒めるために、定期的に手に取る一冊なのですが、なかなか自己中心的な人間からは脱却できていません。

人は簡単には変わらないんだと、身をもって知りました。

 

 

でもこの本を読むと、自分を改めたくなるし、自分というものを突き詰めて考えてみる良いきっかけにもなります。

モケリン
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オススメなので、興味のある方は是非読んでみてください。

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